【開発者紹介】
WARPシリーズ開発者

小山光広

1985年 山田医療照明(株)で トップエンジニアとして従事

1990年 世界的有名なアメリカNIH(米国国立科学衛生研究所)のメインオペ室の医療照明(赤外線追尾装置)を設計

2005年 名古屋大学医学部付属病院 バイオクリンルームの天井埋め込み式照明システムを開発(空間マトリクス制御操作方式)

2009年 世界のフラッグシップとなるLEDを用いた手術室用照明灯開発に成功する(SKYLED R9)

2013年 シンクロア株式会社を共同創立

2018年 フェーズレイ・テクノロジー™(位相偏光技術)を駆使した 頭部装着型照明装置開発

2019年 フェーズレイ・テクノロジー™(位相偏光技術)を使用した 目視検査支援装置、光学ユニット2種開発

2021年 WARP Search(タンパク質可視化ライト)の特許出願中

手術灯開発者である小山は、高度な光学設計・配光設計のテクニックを持つ第一人者です。手術灯開発における配光特性を工業分野に応用できないかと日々研究を重ね、フェーズレイ・テクノロジート™をはじめ、あらゆる波長における可視化技術を生み出してきました。また、電子制御技術、プログラミング技術を持ち、高度な光学設計、配光設計で業界から高く信頼いただいております。

WARPシリーズ開発経緯と想い

今から5~6年程前(2015年頃)に、ある病院から「医療タンパク質汚れが可視化出来ないか」との問い合わせがあり、病院を訪問いたしました。
今まで、手術灯開発に長い年月を費やした私にとって、意外なご依頼を受け、今、病院で何が困りごとであるのかを確かめたく院長とご面談をいたしました。
面談にてご説明を受けた事が、以下でした。
■病院には免疫等が低下している方が多いため院内においてウイルスや細菌が伝染することが大きなリスクである事
■その解消には「医療でのタンパク質汚れがカギになる」という事


そこでお願いされた事が、以下でした。
■ 院内における伝染を防止したい。
■ 効率的に菌を除去したい。
■ タンパク質汚れ(廊下や階段の手すり・患者が触れる物等々)を目視して集中的に掃除、処理したい。
■ 看護師・医療関係者が簡単に持ち歩ける様な、ペンライトの様な物が欲しい。

院長のご説明の中で特に印象的だったのは、
これらの根底に「見えないリスクの危険性」がある事でした。
人が多く触れる場所や飲食をする場所など、
人が日々生活を送る空間には必ず菌の温床になる場所があるにもかかわらず、
目に見えないために、どこを掃除したら良いのか、本当に綺麗になっているのかの確認ができず、対処し切れていない状況がありました。
空間すべてをまとめて清掃できれば良いのでしょうが、膨大な労力やコストを考慮しなければならず現実的ではありません。
対処すべき箇所が分からない、目に見えない事がリスクとなっているのです。
特に病院という環境で伝染した場合、
普段の生活の場以上に命に直結する問題につながりやすいため、
「見えないリスク」に対するより一層の危機意識がありました。

そこで対策として、
先ずは試作品としてペン型ライト(タンパク質の励起波長に良く反応する波長帯域を調べる為に、ブラックライト波長域(340nm~410nm)を短波長・混合波長選択可能なペン型ライト)を製作しました。
製作したペン型ライトを使い、院内を調査した結果、次の様な事がわかりました。
■ 院内の通路・階段の手すりには、多くのタンパク質汚れが付着している。
■ ダンパク質汚れは、通路・階段共にコーナー部分に多くある。
■ ダンパク質汚れは、病室内のベッド周辺(手すり・テーブル等)でも見られた。
■ タンパク質汚れは、365nm周辺の波長域で目視しやすくなった。
■ 製作したライトの照射出力では弱く、紫外線域の青紫色(可視光域)が邪魔をする。

以上の結果から、可視化が可能である事は確認できましたが、
当時の紫外線LEDデバイスでペンライト程度の大きさでは、必要な照射出力を得る事は出来ませんでした。
当時、大型の紫外線ライトも存在し、かなり高額な商品でしたが、
私の製作したライトと院内で比較をしたところ、
タンパク質の可視化に於いては、
出力は弱くても私の製作したライトの方がタンパク質が浮き出るようによく見えた事は間違いありませんでした。

ウィルスや雑菌の温床になるところには必ず「こびりついたタンパク質」いわば「雑菌の栄養物」があるのは明らかでありますから、
「目に見えないから、拭き残しがある」
「拭き残しがないように目で確認できる」

という概念が世の中にあってもよいのではと思い、開発を行いました。
こうして、
「見えないリスク」に対処する術として見える化ライトが完成しました。
そして、
見えるようになれば綺麗に落としたいのは当然だろうということで、
洗浄剤も用意しました。
塩素やアルコールでは除菌はできても、菌の増殖源となる汚れ自体を落とすことはできません。
そのため、根本から対処できる洗浄剤である事。
また、健康で安心できる空間にする為に洗浄剤を使用するにもかかわらず、
それが人体や環境に害を与えるようでは意味がありません。
その為、成分からこだわり、人体や環境に優しく安心安全である事。
その他にも、長く効果が持続することやアルミなどを腐食させない事など、
安全で、使いやすく、多くの方に不自由なく使っていただけるようこだわりを持って仕上げました。

WARPシリーズが医療施設や飲食店の衛生に役立つだけでなく、一般のご家庭でも気軽にお使いいただければと思います。
また、昨今の世界的な情勢に対しても、解決に向けた一助として少しでも寄与できましたら幸いです。